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2025年7月26日、東京で開催された「ディズニーロルカナ グランプリ 2025 Summer 東京」は、約2100人以上のプレイヤーが集結し、日本国内最大級のトレーディングカードゲーム(TCG)イベントとして大きな注目を集めました。最新セット「インクランド探訪」を含む環境での白熱した戦いが繰り広げられ、新たなメタゲームの兆しが見えました。本記事では、優勝デッキ、入賞デッキ、メタゲームの動向を中心に情報を基に振り返ります。
イベント概要
- 開催日: 2025年7月26日
- 会場: 東京(詳細な会場は非公開)
- 参加者: 約2100人(公式Xでは「約2000人」、公式サイトでは「2100人超」と報告)
- 形式: スイスドロー形式による予選後、上位進出者によるトーナメント
- 環境: 第1弾~第5弾「インクランド探訪」までのカードプール
グランプリは、ディズニーロルカナの国内シーンにおける最大の舞台であり、プレイヤーのスキルとデッキ構築力が試される場となりました。新弾「インクランド探訪」の導入により、メタゲームはこれまで主流だったアメジスト/ルビー中心から多様化し、新たな戦略が注目を集めました。
優勝デッキ:アメジスト/スティール
- 優勝
- デッキタイプ: アメジスト/スティール(コントロール寄り)
- 特徴:
- 推定されるキーキャラクター:
- 《マウイ – みんなの英雄》(高い攻撃力と「突進」で場を制圧)
- 《フック船長 – 強引な決闘者》(コスト4、相手のクエストを牽制)
- 《ティンカー・ベル – ジャイアント・フェアリー》(耐久力とフィニッシャー)
- 戦術:アメジストの除去呪文(《フレンド・オン・ザ・アウトサイド》など)でリソースを確保し、スティールの高攻撃力キャラクターで場を支配。ロア(得点)を効率的に稼ぎつつ、相手の展開を妨害するコントロールスタイル。
- 強み:
- アメジスト/ルビーやアンバー/スティールなど、主流デッキへの柔軟な対応力。
- 回避アグロや手札破壊デッキへの対策が組み込まれた構築。
- 意義:
- セットチャンピオンシップでは5.8%程度のシェアだったアメジスト/スティールがグランプリで頂点に。環境の多様化を象徴する結果となりました。
その他、活躍したデッキ
1. アメジスト/エメラルド 回避アグロ
- 特徴:
- 低コストで高ロア値のキャラクターを展開し、クエストで素早くロアを稼ぐアグロデッキ。
- 回避(Evasive)持ちキャラクター(例:《ピノキオ – スターアトラクション》)を活用し、相手のチャレンジを回避しながらロアレースをリード。
- キーキャラクター:
- 《ピノキオ – スターアトラクション》(コスト3、ロア2、回避)
- 《マレフィセント – モンストラス・ドラゴン》(フィニッシャー)
- 《フレンド・オン・ザ・アウトサイド》(ドローとリソース管理)
- 強み:
- コントロールデッキが準備を整える前にゲームを決める高速展開。
- アメジスト/ルビーのコントロール環境へのカウンターとして機能。
- メタゲームでの位置:
- 「ダークホース」として注目され、新弾「インクランド探訪」の軽量キャラクターがデッキを強化。
2. エメラルド/スティール
- 特徴:
- 相手の手札を枯らし、ゲームを長引かせて優位を築くコントロール寄りのデッキ。
- キーアクション:
- 《背すじがゾクッ!》(相手の手札を1枚破壊)
- 《催眠術》(相手の手札をコントロール)
- 《フック船長 – 強引な決闘者》(クエスト牽制)
- スティールの耐久力(《ティンカー・ベル – ジャイアント・フェアリー》)で場を維持。
- 強み:
- メタゲームでの位置:
3. サファイア/スティール コントロール
- 特徴:
- 日本ではマイナーなデッキタイプ。サファイアのインク生成(《タマトア – 派手なカニ》)とスティールの耐久力を組み合わせたコントロールデッキ。
- キーキャラクター:
- 《タマトア – 派手なカニ》(インク生成と場持ち)
- 《アリエル – トレジャーハンター》(リソース確保)
- 《グラブ・ユア・ソード》(全体除去)
- 強み:
- 長期戦に強く、多様なメタに対応。
- 海外メタの影響を受け、日本環境に新風を吹き込んだ。
- メタゲームでの位置:
メタゲームの動向
- デッキ分布(推定):
- アメジスト/ルビー(約40%):セットチャンピオンシップでの主流(40.6%)を反映。コントロールやミッドレンジ型が中心。
- アンバー/スティール(約15%):速攻と耐久力を両立したアグロデッキ。
- エメラルド系(アメジスト/エメラルド、エメラルド/スティール):回避アグロや手札破壊が台頭。新弾の影響でシェア拡大。
- サファイア/スティール:マイナーだが海外選手により注目。
- 環境の特徴:
- 第5弾「インクランド探訪」の新カード(特にエメラルドの軽量キャラクター)がアグロデッキを強化。
- アメジスト/ルビーの支配力が低下し、回避や手札破壊が有効なカウンターとして浮上。
- グランプリ規模のイベントゆえ、環境読みと柔軟な構築が勝敗を分けた。
今後の展望
- グランプリ 2025 Autumn 京都(10月5日):
- 初のチーム戦形式。今回のメタゲームを基に、さらなる戦略の進化が予想されます。
- エメラルド系デッキのシェア拡大や、新弾の追加による環境変化に注目。
まとめ
グランプリ 2025 Summer 東京は、ケン選手のアメジスト/スティールによる圧倒的な優勝で幕を閉じました。Top64では、アメジスト/エメラルドの回避アグロ、エメラルド/スティールの手札破壊、サファイア/スティールのコントロールなど、多様なデッキが活躍。メタゲームはアメジスト/ルビーから広がりを見せ、新弾「インクランド探訪」が環境に大きな影響を与えました。10月の京都グランプリに向け、さらなる進化が期待されるディズニーロルカナの競技シーン。今後も公式情報とコミュニティの動向から目が離せません!