『CODE OF JOKER EVOLUTIONS』開発中止:復活を夢見たファンに何が起きたのかを解説
2025年12月22日、Jokers株式会社は、セガの人気アーケードカードゲーム『CODE OF JOKER』の新作『CODE OF JOKER EVOLUTIONS』(以下、COJエボリューションズ)の開発中止を発表しました。ブロックチェーン技術を活用したデジタルトレーディングカードゲーム(TCG)として復活を目指した本作ですが、なぜ期待のプロジェクトは頓挫したのか? その背景と影響をまとめます。
『CODE OF JOKER』とは?
『CODE OF JOKER』は、2013年から2019年までセガが運営したアーケード向け思考型デジタルTCGです。全国650以上のゲームセンターで愛され、テンポの良いゲーム性と直感的な操作が特徴でした。2017年にはスマホ版『CODE OF JOKER Pocket』もリリースされましたが、2018年にサービス終了。以来、熱心なファンは復活を待ち望んできました。
『COJエボリューションズ』の野心
2025年3月14日、Jokers株式会社はセガからライセンスを取得し、COJエボリューションズの開発を発表。iOS/Android向けに、ブロックチェーン技術とNFT(非代替性トークン)を活用した新作として、2025年夏の海外先行リリース、2026年の日本リリースを目指していました。
主な特徴
- ブロックチェーン技術: SUIチェーンを採用し、デジタルカードの所有権を保証。
- NFTトレーディング: プレイヤー間でのカード取引を可能にし、「デジタルとフィジカルの境界をなくす」。
- オリジナルゲーム性の継承: アーケード版の戦略性を維持しつつ、新要素を追加。
- 開発陣: セガ在籍時に『三国志大戦』や『CODE OF JOKER』をプロデュースした西山泰弘氏、『爆丸』の佐藤渉氏が関与。
発表当時、ファンは復活に歓喜しましたが、NFT導入には「ゲーム性が損なわれるのでは?」との懸念も浮上していました。
開発中止の衝撃
Jokersは、2025年12月22日に公式サイトで開発中止を発表。理由として「昨今のWeb3ゲーム市場環境の変化」を挙げました。具体的には、以下が背景と考えられます
- Web3市場の低迷: 2021~2022年のNFTブーム以降、投機的な過熱が落ち着き、ユーザーや投資家の関心が低下。
- リスクの増大: 2025年末~2026年初頭のリリースを控え、市場の不確実性が高まり、開発継続が困難に。
- ファンの期待とのギャップ: NFTや取引重視の設計が、従来のゲーム性を求めるファンと乖離。
NFTカードパックと返金対応
COJエボリューションズは、2025年7月に『科学忍者隊ガッチャマン』とのコラボNFTカードパックを先行販売。購入者にはデジタルカードが提供されていましたが、開発中止に伴い、以下の対応が発表されました:
- 返金手続き: 2025年12月22日15:00~2026年3月23日23:59(日本時間)に、専用窓口(https://buyback.jokersinc.com/)で対応。
- NFTの今後: コラボカードは『科学忍者隊ガッチャマンTCGカード』へのコンバートを検討中だが、詳細は未定。
ファンの反応と過去の教訓
X上では、開発中止に失望する声が多数。「またしても復活が遠のいた」「NFTに頼らずゲーム性重視で作ってほしかった」との意見が目立ちます。過去のスマホ版『CODE OF JOKER Pocket』も、簡略化されたゲーム性や運営の不手際で早期終了しており、ファンは「同じ失敗の繰り返し」と感じています。
一方、根強いファン層は健在で、セガの株主総会では毎年復活を求める声が上がるほど。COJエボリューションズの失敗は、IPの価値を再確認させる結果となりました。
なぜ失敗したのか? Web3ゲームの課題
COJエボリューションズの開発中止は、Web3ゲーム市場の課題を浮き彫りにします:
- 投機性の問題: NFTやブロックチェーンは資産価値を強調するが、ゲームの面白さが二の次になるケースが多い。
- 市場の不透明さ: 規制の未整備やユーザー離れにより、Web3ゲームの成長が鈍化。
- ユーザーとの乖離: ファンが求める「純粋なカードゲーム体験」と、NFTトレーディングの方向性が一致しなかった。
Jokersは経験豊富な開発陣を揃え、セガのIPを活用しましたが、市場環境の急変に対応しきれなかったようです。
今後の展望
短期的な『CODE OF JOKER』復活は難しいものの、ファンの支持とIPのポテンシャルは残っています。以下が今後の可能性です:
- 新たな復活の形: ブロックチェーンに頼らない、ゲーム性重視のプロジェクトが求められる。
- NFTカードの活用: コラボNFTのコンバートが実現すれば、ファンの不満を軽減できる可能性。
- 業界への教訓: Web3ゲーム開発は、ユーザー体験と市場動向のバランスが不可欠。
まとめ
『CODE OF JOKER EVOLUTIONS』は、セガの名作を現代に蘇らせる野心的な試みでした。しかし、Web3市場の低迷とファンの期待とのギャップにより、夢の復活は叶いませんでした。返金対応やNFTの再活用が進行中ですが、ファンの心には複雑な思いが残ります。『CODE OF JOKER』の次なる一手は、どんな形で訪れるのか
その日を、ファンたちは待ち続けています。
